白馬鑓温泉に借りを返しに。

2024年、初の山スキーで友人に連れられて白馬鑓を目指したものの、体調不良・体力不足・初めてのシール登行・滑走技術不足で何もできずに温泉までたどり着くことができなかった。小日向のコルに幕営し、友人だけ温泉に行き、小日向でもつ鍋を食べ、ろくに滑れもせずに帰った。
今振り返ってみれば、ウィンタースポーツ未経験でテレマークスキーを初めて2ヶ月の初心者が行けるようなコースではなく、誘った友人も無茶がすぎるというものだが、山スキーにおいてはこれが自分にとっての最初のリベンジ案件リストに追加された。
23-24シーズン2月にスキーを始めた。この年はほとんど何もできずに終わったが、友人がテレマーカー友達フルメンバーを呼んだ立山会を開いてくれたおかげで、テレマーカーの先輩方と知り合えることができた。
24-25シーズンはとにかくゲレンデに行きまくり、春からは少なくない数の山スキーに行った。シール登行やキックターンにも慣れ、山で滑ることの楽しさを覚えた。
25-26シーズンはパウダー時期から山スキーに行きまくった。ほぼ毎週末山に入った。パウダーの気持ち良さや、藪だらけの修行のような下山も覚えた。大量のテレマーカーの動画を見て、自分の目指したい滑りのスタイルのようなものも分かってきた。
あの日から丸2年経って、リベンジ案件開催。自分を2年前に白馬鑓に誘った友人は都合が合わず、残念ながら一緒に回収とはならなかったものの、毎週お世話になっているテレマーカー先輩と。
今年は山のためだけに電動自転車を買ったので、猿倉まで少カロリーでついてしまった。

2024年は雪が少なく蓮華温泉が開かなかった年なのに、今年はそれよりも雪がなかった。猿倉周辺はすでに雪解けが進んでおり、シートラでの開始となった。小日向まではスイスイと。2年前とは違いますよ、そりゃ。
そこから一度沢におり、再び白馬鑓方面へハイクアップ。谷の中は雪が終了しており、楽しく滑走できるような斜面ではなく、ただ降りて登り返すというのがただただ面倒だったが、予定通り温泉に到着。途中、長野北部で震度5の地震があったようで、緊急地震速報も鳴ったが特に雪崩などの影響はなかった。

テントを張ったら、標高2100mの温泉に入り、雪でキンキンに冷えたビールを飲みながら山を眺める。2年前、友人がこれを体験させたかったんだなと思った。この日はワインも日本酒も飲んでしまい、飲みすぎた。楽しかったけど。
翌日、飲み過ぎが響いて喉がカラカラの状態でハイクアップ。しんどかった…。もっと水を飲んでおくべきだったと反省してももう遅い。貴重な水をぐびぐび飲みながら登った。稜線に出てからは、ほぼ夏道。白馬鑓ヶ岳は夏にも来たことがなく、スキーを担いでスキーブーツで北アルプスの稜線を歩いてることが新鮮で、しんどいながらも自然と笑顔で歩けていた。

この度の目的は山頂直下の中央ルンゼを滑ることだったが、今年は季節の進みが早く、滑走できるようなコンディションではなかったので、南西面に滑って降りることにした。こちらの面は完璧な状態で今年の「Best corn snow of the year」だった。(暫定)
ボトムでお昼を食べて登り返し。ご飯を食べたらだいぶ元気が出て、もういっちょテントに向けて滑走。
あとはテントを回収して、また谷に降りて、小日向までハイクアップ。滑走工程が終了してしまい、あとはただ帰るだけなので、荷物は重いし、小日向は遠いし、めちゃ疲れた。猿倉付近の薮が出まくって修行はあったものの、無事下山。
リベンジ達成。これを始めてすぐできる訳ないだろ、という気持ちと今の自分なら思いっきり楽しめるんだ、という二つの感情に満たされて大満足の山行となった。
山でトラブルがあったりして要リベンジ案件になってしまうと、その時はがっかりするけれど、回収できたときにドラマを感じれてこれはこれでいいものだなと思った。
2年前に誘ってくれた友ともいつか一緒に鑓温泉に行きたい。