山のこと、道具のこと。

雑記

Android登山者がiPhoneと写真を共有するならLocalSendがいい

自分は初代iPhonseSEからPixel3に乗り換えて以来、Pixelシリーズを愛用している。基本的にはPixelに不満はないが、登山仲間との写真や動画のやり取りが非常に面倒くさい。iPhone勢が仲良くAirDropで交換してても参加できない。AndroidにもQuick Shareというローカル共有機能があるが、これはAndroid間でしか使えない(Windowsには対応してる)。ただ自分がデータを受け取れないだけでなく、自分のデータを送ることもできず、相手に迷惑をかけてるような気持ちになる。

取れる手法はいくつかあるがどれも課題がある。

  • LINEのトークで送る無料ユーザーでも画質の劣化しない「オリジナル画質」設定で送信することができるが、保存期間が過ぎると消えてしまう。写真がトーク画面を占有してウザい

LINEのアルバムに送る

  • LYPプレミアムに課金していないと動画や「オリジナル画質」の写真は送れない
  • そもそも、自分の山仲間とのやりとりはなぜかFacebook Messangerとなっており、LINEは使えない

Google Photo / Google Drive / Dropbox

  • クラウド容量削減のため、Google Photoのバックアップ設定を「元の画質」設定にしてない人がいると、画質が劣化する
  • 多くのクラウドストレージサービスは、アップロードした人のクラウド容量を使う。Androidだと迷惑かけるから多少のお金を払ってでも「今回の共有用のアルバムを用意したので、みなさんここに高画質でアップロードしてくださいね」という使い方ができない

これらのサービスはすべてサーバーを介するため、山の電波が貧弱な場所では使えないことが多いし、使えても通信容量の問題がある。

LocalSend

LocalSendはP2Pでファイル送信ができるクロスプラットフォームアプリで、iPhoneやAndroidだけでなくWindows、macOS、Linuxにも対応している。

このアプリは同一ローカルネットワーク内のLocalSendユーザーを探し、選択した相手にファイルを送信することができる。ファイルの送受信は完全にローカルネットワーク内で完結し、クラウド上のサーバーを必要としない。送受信は複数スレッドで行われ、高速に転送できる設計となっている。

事前にアプリをインストールした人同士であれば、完全に圏外でも利用できる。

山で使う際の注意点

お互いがアプリをインストールしてなければならないので、よく一緒に山に入るメンバーには電波のある場所でお願いしておく必要がある。

また、基本的には同一WiFi接続時などの状態を想定しているアプリなため、ローカルネットワークを準備する必要がある。自分はいつもこうしている。

  • 一度、Android側からテザリングしてiPhoneユーザーに接続してもらい、以降こちらがテザリングをオンにしたら自動で繋がるようにしておく
  • 写真を共有したいときに、テザリングを開始するこれでAndroidとiPhoneが同一ネットワークに接続した状態になる
  • もしテザリングを発信してる側が相手が見つけられない場合は、テザリングをオンにしたまま、モバイルネットワークをオフにすると見つかる

クイックパネルに「アクセスポイント」と「ネットワーク」との項目を入れておくと、即座にテザリングやモバイルネットワークのオンオフが可能

また、ファイルを送信する順番はなるべくiPhoneユーザーが先の方が良い。iPhone側が先に受け取ってしまうと、写真アプリの「すべての写真」ビューにそれが並んでしまい、元からあった写真と混在するため、どれが送るべき写真かわからなくなるようだ。

LocalSend アプリ以外の方法

LocalSendの良さは、アプリをインストールしておくことで、完全な圏外でもファイルの送受信ができること。一方でやはりインストールしてもらうのはややハードルが高い。そこで、LocalSendにはWeb版も用意されている。

ブラウザベースの類似サービスはいくつもある。圏外でなければ、ブラウザ経由で相手を検出・接続し、その後はWebRTCを使って直接ファイル送受信が可能。WebRTCはP2P通信のため、通信経路の確立後はクラウドを経由せず通信容量の問題は発生しにくい。しかし、ブラウザベースの共有サービスは受信してブラウザ上に現れたファイルを端末に一つずつ手動で保存する必要があり、ファイル数が多い場合には操作性の面で実用的とは言い難いと感じた。


山中で知り合って少し一緒に行動して、一緒に写真を撮ってその場で共有し、連絡先も交換せずに「ではまたどこかで。」というのは山でたまにあるが、そういうケースではAirDropが非常に便利で羨ましい。

いつかEUあたりが頑張ってプレッシャーをかけて、共通プロトコルとして標準化される日が来るのだろうか…。